ジブリ作品にはモデルになった場所が多くあります。不思議な世界観をもつ場所に一度は訪れてみたいと誰もが思ったことがあるでしょう。
さて、今回ジブリ作品の舞台となった場所を探しているとスタジオジブリQ&Aに「作品の舞台となった場所はどこですか?」という質問があり回答もありました。
スタジオジブリ作品のうち、ここが舞台です、と公式に表明できる作品は多くありません。様々な地域が部分的に取り入れられている作品がほとんどです。さらに、言うまでもないことですが、映画の中には完全な創作で場面が設定されているシーンも、もちろんあります。だから、実際に訪ねられても全く同じ風景に出会うことはないと思います。スタジオジブリQ&A
そこには参考にした場所など数作品が列挙されていました。しかしながら全作品どこかしらの舞台となったモデルはあるのでは?と思い探してまとめてみました。それでは放映年代順にご覧下さい。
目次
風の谷のナウシカ (1984年)
風の谷のナウシカは「火の七日間」と呼ばれる大戦争で、文明社会が滅びてから1000年後の世界なので実際にはモデルとなっている場所はありませんが、風の谷のイメージがあるというところ、腐海のモデルはウクライナ、クリミア半島のシュワージュ(腐海)から推測した記事になります。
天空の城ラピュタ (1986年)
ジブリ公式より参考にした場所は「イギリス・ウェールズ地方」になります。記事ではシータが救出された城のモデルCaenarfon城(世界遺産)やパズーの故郷スラッグ渓谷のモデルとなった場所には炭鉱跡が残っていて空から降ってきたシータを受け止めた場所もあります。
ラピュタ遺跡の舞台ではないかと言われるカンボジアのベンメリア遺跡。「「天空の城ラピュタ」の舞台!? 魅惑の場所、カンボジア『ベンメリア遺跡』」という記事の題名ですが、公式にも載っていない確証のない題名ですが、ベンメリアの写真はまさにラピュタ遺跡といっても何ら遜色のないイメージ通りの場所になっています。
となりのトトロ (1988年)
ジブリ公式より参考にした場所は「埼玉県所沢市近郊」になります。「トトロの森」マップに100年を超える古民家「クロスケの家」、そしてトトロのふるさと基金という自然保護活動をしているのを初めて知りました。
映画『となりのトトロ』に登場する、サツキとメイの家。映画のままを再現した、大人気の施設です。と説明文のとおり施設になりますが、アニメの作中通りの部屋の中まで再現度が高く、特にまっくろくろすけの出てきそうな炊事場やメイちゃんがおたまじゃくしをすくおうとした底が抜けたバケツまであるなどトトロ好きには堪らない場所となっています。平日:10:00〜16:30 / 土日祝:9:30~16:30(入館は16:00まで)
魔女の宅急便 (1989年)
ジブリ公式より参考にした場所は「スウェーデンのストックホルム、バルト海のゴトランド島ヴィスビーの町」になります。キキの住み込みで働いていた部屋が実際に泊まれるって知っていましたか?実際にパン屋もあるそうで一度は行ってみたいですね。
水の都である「ストックホルム」はキキが空を飛んていた時に見えた街の赤茶色屋根の建物と青い海がモデルになっているのかと思わせるような綺麗さがあります。
おもひでぽろぽろ (1991年)
ジブリ公式より舞台のモデルにした場所は「山形」となっています。記事は映画のシーンより山形の背景をまとめています。
紅の豚 (1992年)
ジブリ公式より参考にした場所は「アドリア海沿岸」になります。世界遺産に登録された旧市街は「アドリア海の真珠」とも言われるほど美しい街並みが特徴です。
平成狸合戦ぽんぽこ (1994年)
ジブリ公式より舞台とした場所は「多摩ニュータウン」になります。多摩ニュータウンはかなり広域になりますが、聖地巡礼をされている方がいましたので動画にて紹介します。
耳をすませば (1995年)
ジブリ公式より参考にした場所は「京王線の聖蹟桜ケ丘駅周辺(東京都多摩市)」になります。記事の「耳をすませばモデル地案内マップ」さえあれば町並みを散策することができます。
舞台となった場所を比較、検証している記事になります。聖蹟桜ヶ丘駅からバロン伯爵のいる地球屋跡まで順に紹介しています。
もののけ姫 (1997年)
ジブリ公式が参考にした場所は「屋久島、白神山地」になります。屋久島には実際に「もののけ姫の森」という場所があり幻想的な空間となっています。
白神山地は、秋田・青森県境にまたがる日本最大のブナの原生林で、平成5年に鹿児島の屋久島とともに、ユネスコ世界遺産条約の自然遺産として日本で初めて登録されました。
千と千尋の神隠し (2001年)
ジブリが参考にした場所は「江戸東京たてもの園」になります。釜爺が居たボイラー室、千とカオナシが乗った電車のモデルもあります。
題名は「「千と千尋の神隠し」のモデルと言われる台湾のレトロな街」とある「九份(きゅうふん)」ですが、実際にこの街並み見たことがあると思わせるぐらい似ていますよね。
猫の恩返し (2002年)
ジブリ公式が参考にした場所は「横浜元町」になります。阿佐ヶ谷・中杉通り・表参道・横浜元町商店街・小金井北高校周辺・ケーキブティック MYNTの舞台比較をしている記事になります。
ハウルの動く城 (2004年)
ジブリ公式が参考にした場所は「フランス・アルザス地方、中央アジア」になります。スイスとドイツに面するフランス東部に広がるアルザス地方。様々な文化や歴史が交差するその場所にメルヘン全開になってしまう「コルマール」という素敵な街があります。
崖の上のポニョ (2008年)
ジブリ公式が参考にした場所は「広島県福山市鞆の浦」になります。今年になり埋め立て計画が撤退となり舞台が残った場所になります。
借りぐらしのアリエッティ (2010年)
ジブリ公式が参考にした場所は「青森県盛美園、小金井市はけの小路、武蔵野公園と野川」になります。アリエッティが床下に住んでいたお屋敷のモデル盛美館がある庭園「盛美園」から紹介します。「小金井市はけの小路、武蔵野公園と野川」については東京散歩という記事に散策コースが載っています。
コクリコ坂から (2011年)
ジブリ公式より舞台とした場所は「横浜・新橋」になります。記事は横浜をメインに移動経路など比較検証しています。
風立ちぬ (2013年)
モデルになった場所では?という舞台が数箇所出てきますので順に紹介します。
上司の黒川宅の建物は、以前ジブリ社員旅行に行った熊本の前田家別邸ではないかということです。
「風立ちぬ」に登場するホテルのモデルを調査している記事になります。どちらも似ているようですが合わさって作中のホテルになっている気がします。
思い出のマーニー (2014年)
湿っ地屋敷の洋館のモデルについてはないようですが、屋敷の青い窓は「函館の旧イギリス領事館」そして湖に寄り添う「旧朝吹山荘(睡鳩荘)」が似ているという記事です。